僕を取り囲む私を観察した不定期日記で自分は誰?


頬袋

天気がいいので雪も融けたし遠くまで散歩をしました。ニチイだ、ニチイ。試食品コーナーでも荒らしてこようかな。

牛肉やプリン、オレンジがありました。レジの横に漬け物だけを三十種類くらい並べているコーナーがありました。その全部が試食できます。ゴボウとかウリ、カブとかいろいろあります。魚入りもあっておいしそう。総菜コーナーで180円の白飯パックを買って漬け物コーナーへ行って全部試食することにしました。

漬け物コーナーのおじさんが「一人暮らしなの?」とか聞いてきました。なんだ、こいつ。ジャパニーズスマイルなんか浮かべてさ。怪しいヤツ。無視して食べました。奈良漬けが一番おいしかったです。だから奈良漬けをむんずと握って口の中にいっぱい詰め込みました。家にいる車にひかれた猫たちにも食べさせようと思ったからです。

ガフッ

喉に奈良漬けがひっかかって全部吐いてしまいました。僕はハムスターってすごいなと思いました。おじさんごめんね。ぶちまけちゃって。弁償するの嫌だから走って逃げるね。じゃーねー。


箱に金いっぱい

あー、やっぱり車にひかれた猫たちにおみやげ持って帰らないと駄目だよな。猫食事が頭痛い。なににするかなー。お金ないし。

あ、神社がある。
あれ、箱がある。
おや、中にたくさん小銭が落ちている。
あらら、南京錠が取れちゃった。
おや、箱が開いた。
ゲーッ!!警報が鳴り出した。

なんだよ。今日は走ってばっかりだな。しかしなんだあの箱。開けたとたん鳴り出したぞ。げ。もうパトカーが来ている。2分しかたっていないのに。


ホーマック

おじいさん(69)が駅はどこかと僕に聞いてきました。駅ってもしかして目の前にあるやつ?おじいさん(69)は、「あーここかー」なんて行って歩いていきました。僕の人差し指と親指はおじいさん(69)のズボンの後ろポケットに入った財布にくっついていました。こういう状態を四文字熟語で言えば『不可抗力』と言うんだな、と思いました。中は3982円でした。うへ。僕より貧乏だ。ま、ないよりましなので渋々自分の財布にお金を入れ、線香臭いおじいさんの財布を捨てました。

駅前のコンビニに入ってTVブロスを立ち読みしておじいさん(69)が何分で出てくるか待っていました。42分でした。あはは、涙ぐんでる。おじいさん(69)のくせしてー。

帰りに石黒ホーマ改めホーマックで車にひかれた猫の食事(食パン)を買いました。


いしやーきいも

うわ。石焼きイモ屋が走っている。それも、「いしやーきいも。いしやーきいも」しか言わない。しかもテープでエンドレス。

フギャーッツ

あ、猫はねたっ!!石焼きイモの車は止まり、おやじがのっそり出てくる。車にひかれた猫をつかんでポイと石焼き釜の中に入れた。おいおい。


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