表面張力で丸くなった血がブシャッとはじけて血がタラーと出ました。その時に小さな小さな小さな虫がパーーーッと部屋に散らばってテレビやタンスの裏に走っていきました。
その晩、布団に入って寝ました。足下でモゾモゾッとしました。
「うわ、虫!虫!」
と足をバタバタさせるとブニャーと鳴いて車にひかれた猫の生首がゴロリと出ました。驚かすなよ。
ピンポーン!!
といきなりチャイムの音がして悦楽の時が妨げられました。おんどりゃー、と思ってチンポ出したまんま応対に出ました。なんとかこじつけて正当防衛で叩き殺そうと思ったからです。
くずみたいな人間のオスが立っていました。
「車にひかれた猫を集めていると聞いたので。」
と言って箱の中に入った荒く息をしている車にひかれた猫を差し出しました。むかついたので69回殴って貯水槽に投げ捨てました。
車にひかれた猫の怪我を消毒しようと蛇口をひねりました。赤い血が出ました。