僕は流れを追う。流れの最後は車にひかれた猫の墓場かもしれないと思ったから。
そして雨水は数万の車にひかれた猫を海へと運んでいった。
海の底には何京もの車にひかれた猫が眠っているのだろう。
海の水をなめてみた。
猫のダシがきいていた。
浅い眠りの中で雨の音や寒い外のことをぼんやりと感じながら眠っている。
いくつかの夢を見る。
喉が乾いている。
トイレに行きたい。
おしっこ。
出る。
出た。
まったくっ!車にひかれた猫はしまりが悪くていかんなっ。
なんて、誰も見ていないのに猫のせいにする。
ああ。おはよう。