僕を取り囲む私を観察した不定期日記で自分は誰?


闇夜と猫

朝の3時はもう明るい。全裸に墨を塗って夜の闇に隠れることのできる時間が少なくなってきた。ガラスには僕の白目と口の赤だけが浮いている。白目に付着する赤い血管がやけに目立つ。誰かの足音を聞いて林に隠れる。枝で腕を切って赤い血が黒い墨を流す。まだちんちんが揺れている。自分の息が聞こえる。青い芝生にしゃがむ。新聞配達の人だった。空が水色になる前に帰らないと。

途中、公園の砂場に落ちていた車にひかれた猫を拾った。

くくく。宙に浮く猫かと思って慌てている人がいるかもね。

あわてんぼさん。


ゴロゴロ

猫が僕の膝の上でゴロゴロ鳴いていた。
喉のどこからこんな音を出しているのだろうか。

車にひかれた猫が坂をゴロゴロ落ちていった。
喉のどこからこんな音を出しているのだろうか。


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