僕を取り囲む私を観察した不定期日記で自分は誰?
軽い子猫
子猫が無邪気に内臓をさらしていました。可愛いしっぽをつかんで持ち上げました。あ、軽い。
ボトリ。
内臓が重力の悪戯で落ちてしまいました。さらに軽くなりました。
しっぽを持ったままぐるぐる回してみました。腹からびちゃびちゃ内臓が飛んでどんどん軽くなっていきました。僕の眼鏡もどんどん赤くなっていきました。
砂鉄取れない
カ、ワ、イ、イ、コ、ネ、コ、カ、ワ、イ、イ、コ、ネ、コ、カ、ワ、イ、イ、コ、ネ、コと歌いながら砂場で砂鉄を集めていました。十分集まったのでポケットに砂鉄を入れようと思いました。砂鉄がなかなか磁石から取れません。ブランコに座って必死に頑張りましたがぜんぜん綺麗に砂鉄が取れません。爪でガリガリやっていたので、爪が剥がれて血が出てきました。
指が痛いので家に帰って絆創膏をつけることにしました。帰る途中、首輪をつけた車にひかれた猫が落ちていました。赤い皮に金属の鋲が打ち込まれた首輪です。磁石にくっつきました。なんだかハンドバックを持っているようで痛みを忘れてウキウキと家に帰ることができました。
N極
N極にN極を近づけてみました。見えない力が働いて反発します。そーっと近づけると磁石がお互いプイッと違う方を向きます。ウヒヒと思ってぴょんぴょん飛びながら外を走りたくなりました。
ぴょんぴょん飛びながら走っていると車にひかれた猫が痛そうに震えていました。
近づいてみました。猫は毛を逆立ててフーッ!!と威嚇しました。少し離れると毛が寝ました。また近づくと毛が立ちました。N極だ、と思いました。
前の日へ
インデックスへ戻る
次の日へ
トップ
( 声 )