僕を取り囲む私を観察した不定期日記で自分は誰?


ジンジャークッキー

車がガソリンをグシャグシャと消費しながら猫をベチャベチャと踏んでいます。ゲヘゲヘと吐き出す黒い排気ガスに僕はゼコゼコしながら車にひかれた猫に近づきました。もうメタメタで柔らかくて赤い塊でした。星形のクッキーを作る型に入りそうです。

入りました。


家族を連れて海に行きました。隆がおもちゃを欲しがりました。誰だよ。隆って。それに家族なんかいねーよ。

夢でした。でも、夢は続いていました。外にはニンゲンが歩いているし、車は走っているし、車にひかれた猫は転がっています。窓の外ではせっせと車にひかれた猫を拾う僕がいました。部屋はもういっぱいです。今だって足を縮めて寝ているのに。拾っても拾ってもきりがないのに。


もろい

一人暮らしを一人消せばその部屋に車にひかれた猫が666匹置けます。鈍器を取りに地下室に行きました。スコップがありました。そうだ。道路に穴を掘ろう。そうすればお父さんは家に帰れないから子作りができないし、パンがスーパーに運べないからみんな餓え死にです。これで人類滅亡です。落とし穴一つで現代社会は崩壊です。

コンクリート道はいくら頑張っても穴が掘れません。手がびりびりとしびれます。車にガーン!!と跳ね飛ばされました。横に猫も同じく跳ね飛ばされていました。

よーし。どっちが先に地面に激突するか競争だー。


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