僕を取り囲む私を観察した不定期日記で自分は誰?


想像して

窓の外をぼんやりと眺めながら想像殺人をしていました。

道を歩くニンゲンの首を外して手と足をひきちぎる。視覚に入ったニンゲンを想像殺人するのは簡単。でも、北海道中とか広範囲になると難しい。熊とかキツツキをよけて旭川や釧路にいるニンゲンを虐殺しないといけないから。そうやって想像殺人をすると脳がかゆくなる。だから大量想像殺人はしない。でも、昔に全人類を想像殺人しようとして数時間悶絶した思い出がよみがえって脳がかゆくなる。

脳ミソを見せている車にひかれた猫の脳をかわりにぐちゃぐちゃにかいた。解決しない。おまけに「痒い」とか「掻く」って字も脳がかゆくなる。だからいつもより残酷に想像殺人をする。叫びたい。


叫んで

今日こそ喉から血が出るまで叫ぼうと叫んでいました。でも、その前に喉がものすごく痛くなって挫折します。痛いの嫌だから。

猫たちも一緒に叫びだしました。猫の叫びで興奮します。自分の叫びにも興奮します。叫んで叫んで叫んで気が付いたら失神していました。

部屋がやけに静かだ。喉から血を出す日は遠いな。昨日拾った車にひかれた猫はまだ小さいのに喉から血を出していたのに。


死ぬ

死後の世界なんかないと思っているけど、ないとあまりにもやるせない。だって、今から車にひかれて死ぬんだもの。即死かな。地面に激突死かな。それとも苦しんだ末に死ぬのかな。

車にひかれた猫。想像して、叫んで、死ぬ。


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