僕を取り囲む私を観察した不定期日記で自分は誰?


リプライされた小包

寒そうな車にひかれた猫がいた。雨に濡れて毛がぐっしょりとたれている。手足は縮んだまま固まっている。口から流れる小量の血が寒々しい。

null は北海道より暖かいだろう。僕は null にある僕の部屋にこの僕の車にひかれた猫を郵送することにした。御歳暮にもらった上半身荒巻鮭が入っていた木の箱に車にひかれた猫をいれることにした。魚の臭いが充満するこの箱は猫の棺桶としては最適だと思う。

郵便局へ持っていった。揺れると中でガタゴトいうので「ワレモノではありませんか?」と聞かれたが僕は微笑むだけにした。

以上は一週間前のこと。今日その小包が僕のもとへ Re: がついて戻ってきた。赤く大きく『受け取り拒否』と書かれていた。あの野郎、女郎ども。あいつらはただ黙って僕の部屋を管理していればいいのだ。僕がいない間随分に増長したものだな。今度電話口で呪いをかけねばなるまい。しかしさらにもう一つ赤く書かれた文字があった。住所に、である。

住所に斜線がひかれていて、横に赤く僕の知らない住所が書かれてある。どういうことだ?この『受け取り拒否』の文字はあいつの文字だ。つまりこの僕の知らない住所にあいつらはいるということだ。呪いついでに電話して住所のことを聞いてみた。

「あー?あー、あー。あー。」

とのことである。住所が変わったなら知らせんかい!やつの言うように箱に鼻を近付けてみる。ぐっ。すごい臭い…。


"ONE DAY"

"ONE DAY"とは何でしょうか?訳するとワン日でしょうか。犬の日?いいえ、違います。"ONE DAY"とは…。まぁ、いいでしょう。私は"ONE DAY"に参加しているのですが、だからどうした僕ドラえもん。ワン日があるなら猫日はあるのだろうか。はたまた車にひかれた猫の日は?様々な疑問を抱えつつ物語は佳境に入っていくのだが、いつ物語になったのだ?という一沫の不安をぬぐいさることができなかった。猿?ウキッ!!ぐぬぅ、ひっかかれた。猿に。

私の家にいる車にひかれた猫はひっかいても手加減しているんだよ。噛んでも甘噛みだし。なんだかんだ言っても愛が芽生えているのかもね。だから私も食事抜き!!とかしても飢えて毛が抜け落ちてきたらやっぱりちゃんと食事をあげるしね。でも悪いことした時はちゃんと怒るよ。ガツン!!と頭を殴ったら陥没しちゃってしばらくしたらポコッと音して戻るかなーと見ていたけど戻りませんでした。ま、そんなことはいいとして猫も私がボケかましたらそれは違いますがな、ってつっこむしね。でも、そのつっこみがコップわってみたり、借りた本をぐしゃぐしゃにしたりだから僕も「こいつぅー」とか言って尾てい骨わったり、ハラワタぐしゃぐしゃにしたりしているんですよ。あれ?なんだかんだ言ってオノロケになってますね。うーん。可愛いから思わず自慢したくなるものなのですよ^^;


叫び声が聴こえる

耳に残るは叫び声。猫があげた叫び声。一生残る叫び声。耳から入って心臓通って体走って脳にとどまる叫び声。車にひかれた猫の叫び声。最後に発した叫び声。最後に見たのは車のボディ。最後に感じるは体の痛み。最後に思うは恐怖心。僕は一体何ができるの。
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