僕を取り囲む私を観察した不定期日記で自分は誰?
深海魚、嫌い
僕は明日ゼミで発表があるかもしれないから必死でプログラミングをしていたのにいつの間にか寝てしまい気がついてみれば流されて流されて海の中にいたのでああこれは僕の好きな海の中にいる夢だと思ったけれども僕の好きな快適な海の中の夢とは違って体は刺すように冷たくて手足があまりよく動かなくて気味の悪い魚しか泳いでいないから僕は目が早く覚めるように助けて助けてとあてもなくいつもの様に叫ぶことにしたけれど僕の叫び声は喉の所でからからに乾いて口から出るのはただの荒い呼吸のようなので僕はすごく不快になって手足を無理矢理動かそうとしたけれどやはり手足は動かなくて
魚図鑑の『深海魚』のページに出てくる目がなくて口ばかりの魚や透明な体なので消化されているのが見えてこの消化さえている魚がおたまじゃくしの化け物の様なやつでみんな灰色か不健康な白でおぞましくて吐き気がしてそばによらないで「えんぴー」といった感じのものばかりでそう思ったそばから僕の方へゆっくりと変に揺れながら近付いてくるものだから僕は逃げるために必死に泳ごうとするのだけれどもやっぱり体は全然動かないし声も出ないし生理的嫌悪感を感じる魚が近寄ってくるしだしで僕はいっそ狂ってしまえば楽なのになんて思いながらもそれでも必死に体を動かそうとしていました。
突然体が軽くなって椅子から体が吹っ飛んで振り回した腕が電気スタンドを投げ飛ばして爆発したように叫び声が出て敷きっぱなしの布団に僕が叩きつけられたから猫たちが驚いたようにこちらを見ているあの猫は新入りの猫たちで慣れた猫は片目開けてまたすぐ寝むりにつく光景がおもしろかったので大笑いして立ち上がったら手にべっとり血がついていたので「げ、怪我した?」と口からポッと出て頭の中には痛みが感じないほど深い傷で僕はもう少しで死ぬのとかサッと横切ったけど下を見たら車にひかれた猫が数匹ぺちゃんこに潰れていてその猫の血だったから安心してまた椅子に座ってプログラミングをしていたらいつの間にか寝てしまって気がつくと朝で
もう授業が始まっているからあわてて学校に行ったら先生に「顔洗って出直してこい」と言われてはじめて顔も洗わずパジャマのままで課題のプログラムも何も持ってきてないことに気がついたんだけど誰も僕の手についた乾燥したパリパリの血に触れる人がいなかったのでみんな僕のことなんか何も考えてはくれないんだということが再認識されてしまった今日のことをこの不定期日記に書いていたら手に汗をかいて血が融けてキーボードを赤く染めています現在進行形。
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