僕を取り囲む私を観察した不定期日記で自分は誰？

僕を選んだ者よ

目玉を手で押さえてぐるぐると回ってみた。ふらふらしてぐらぐらしてどたんと側にいた中年にぶつかった。中年はひーと叫ぶ。うるさいんだよ脳に響くんだよ邪魔なんだよ貴様がいなくたって世の中変わらないんだよというより貴様なんかが生きていると車乗って猫ひいて石油消費して空気汚して飯喰ってクソしてそのクソで地球を重くしているんだよ。分かっているか？分からないだろうな。低能だもの。馬鹿者だもの。たわけなんだよ！分かるか？お前に目玉なんか必要ないからえぐっとくな。ぽいしとくな。ちょうど川もあるし投げとくな。脳ミソもいらないよな。潰しとくな。ぐしゃりとな。これで臭い息もしないし屁もしないしクソもしないしというわけだ。清潔このうえなくなったな、地球も。でもこんなヤツがあと６０億人もいるんだよ。僕はどうすればいいんだよ。その間にも車にひかれた猫は増え続けて血が流れて肉がはじけて脱糞して死がどんどん増えているんだよ。僕がいくら人間を殺してもどんどんはめて腰動かして股から赤いの産んでいるんだよ。僕に地球を救ってほしいと思っているなら力をくれよ。少しでいいから。寝ないで殺すから。力を。力をくれよ。一体僕に何を期待しているんだよ。

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