なんて他人を不安に陥れて喜ぶ私。私って悪魔なのかも。魔法も使えるし。昨日も魔法を使ってしまったんですよ。そのうちエクソシストが来るんじゃないかとビクビクしたりして。
ま、エクソシストが来てもレンガに武器強化の魔法をかけてガツンとやれば即死ですから。くぅ、すさまじい破壊力。これが魔法ってモノですよ。やや黒魔法寄りですが。でもそんなこと気にしていては情報化時代を乗り切れません。
昨日の魔法ですが、ああ、言うべきでしょうか。私に真実を伝える少しばかりの勇気をください。エロイムエッサイム…。
はい。勇気がでました。さて、昨日です。学校の帰り道です。車が駐車場に停まっていました。タイヤに猫がはさまっています。ぼろぼろです。雑巾かと思いました。その雑巾で車を少し拭いてみました。そうするとその車のボディに傷がつき、血と内臓で赤黒くなりました。そして目玉がコロリと落ちたのでこれが車にひかれた猫だということが分かったのです。
「おらぁ、ナニしているっ!!」
私は後ろを振り向きました。そこにはグズラみたいなオヤジがいました。こちらに向かってきます。手にはスーパーの袋らしきものが見えます。中にはネギや牛乳らしきものが入っていますが
私はだまされません。
あのスーパーの袋らしきものは凶器です。凶器を狂気の男が狂喜して近寄ってくる今日きょの頃。なんちて、てへ。
私「オラァ!!」
気合いを入れて私はグズラの首をつかみました。私の手を離そうとグズラが私の腕をつかむと不思議と私の腕には魔法が流れ、さらに
ぐっぐっ
と力がはいります。私の腕から流れる魔力がグズラの首から流れ込み、グズラの体内で吹き荒れた魔力はグズラの目玉が飛び出させなsy。魔力がなくなってきたのか私の腕から力が抜けてきました。おやじは咳こんで倒れました。
私は30回くらいグズラを蹴っとばして車にひかれた猫を抱え家に帰りました。途中あった不法駐車を丁寧にこの車にひかれた猫で拭いておきました。