「暖かくなったね。」
「…」
「自転車いつ乗れるだろうね。」
「…」
「今夜何食べる?」
「…」
車にひかれた猫は何も言わないけれど僕には分かるのです。
毒殺は駄目ね。今、毒持っていないから。どうする?泣いているよ、このオヤジ。でも、駄目だよね。許さないよね。どうする?何殺?蹴り殺すって何て言うんだろうね。ケリコロ?ほら、車にひかれた猫の君が決めなよ。うん?どうする?
<sasuke> サスケでーす
>obara< □□□でーす
<sasuke> ロケットパーンツ
>obara< って何やねん
<sasuke> チャラリ~ン
>obara< 「鼻から母乳~」でしょう
<sasuke> 「夢が広がるディスクシステム~」ですー
>obara< それを言うなら「チャリーン」でしょっ
<sasuke> もうあんたとはようやってられんわ
>obara< それはこっちのセリフでしょっ
<sasuke> 失礼しました~
>obara< 失礼しました~
って噛み合うことってあまりなくて、
<sasuke> 小豆の値段、どうなの、今?
>obara< 春風ってスカートめくる?
<sasuke> 見たことないなぁ。
>obara< 値段、知らない。0円以上1000万円以下じゃないの?
<sasuke> それは分かるって^^;
>sasuke< パンツ、何色?
>obara< なんだ、めくれないのかぁ
<sasuke> 僕は黒。レースの。フランス製。
>obara< 僕は、まって、今ズボン脱ぐから
<sasuke> マンガだけだよね
>obara< グンゼ。いちごだった。
<sasuke> ズボン脱がなくていいって。チャックだけで。
>obara< ボンボン読んだ?
って感じでタイムラグがある。それがおかしい。一所懸命ついていこうとするんだけど、なんだかワンテンポずれていく。あ、この会話は実際じゃありません。ログ間違えて消してしまいましたから。サスケさんは、もっと知的でナイーヴなこと言う人です。難しい単語を言うので覚えていませんが、マグニチュードとかなんとか言っていました。
なんだか数ヶ月ぶりに人と会話しました。なんだかそんな日は少し優しくなれるかも。車にひかれた猫をそっと抱いて帰りました。今日サスケさんと話したことを話しながら。