僕を取り囲む私を観察した不定期日記で自分は誰?


冷凍餃子[diet]

冷凍餃子を食べた。フライパンに水をひいて冷凍餃子をいれ、蓋を閉めて水がなくなるまで強火で焼く、というヤツ。知らなかった。賞味期限って7日間なんだね。冷凍だから半年くらいはもつと思っていたよ。製造年月日は951225だって。無視無視。

モグモグ

全然平気じゃないか。火を通しているから虫とかも死ぬだろうし、殺菌されると思うしね。うん。おいしい。おいしいや。ちなみに家にいる車にひかれた猫の食事はねー、コーヒー牛乳。だって138円で普通の牛乳より安かったんだもの。ご飯に焼き魚(ほっけ)、それにコーヒー牛乳を入れてかき混ぜたヤツ。うわー、まずそー。あ、でも食べてる食べてる。ラッキー。


おかえり

猫が外に出ようとしていた。

僕「あ、待って」

僕は慌てて鼻をほじって鼻くそを出かけようとする猫の頭にくっつけた。猫はぶ然とした顔で頭につけたままスタスタ行ってしまった。ははは、間抜けに見えるなあ。

3時間後、さっきの猫が頭に鼻くそつけたまま帰ってきた。でも車にひかれた猫になっていた。片目が潰れて血が涙みたいに顔に流れていた。なんだかいじめられて泣いて帰ってきたみたいで可哀想でぎゅっと抱いた。


君は可愛いから

ぎゅっと抱いた車にひかれた猫の口から血が飛び出てメキメキと肋骨が折れていく音がする。手と足をバタバタさせようとしても強く抱かれているため動かせない。目玉がどんどん飛び出てきた。ゴギン。背骨が折れてブランとのけぞり頭が自分の尻とぶつかる。体がビクンビクンと痙攣している。のけぞった頭をつかんで僕の胸にあてる。顎がメキメキと軋み頭蓋骨が砕け僕の胸に脳髄が付着する。

君は可愛い車にひかれた猫だからぎゅっと抱きしめたいけれど上に書いたようになるから抱かないね。


キスは?

ある森にもう寝たまま数週間起きない猫がいました。その猫は悪い魔法使いである車にガツンとひかれて以来眠っているのです。そこへ旅の途中の男が通りかかりました。

寝耳に水

男は車にひかれた猫の耳に水を注ぎました。それでも猫は起きません。

寝た子を起こすな

男はそうつぶやいて旅を続けましたとさ。


目を開けないまま

空から目をつむったふわふわの猫たちが降ってくる

街の人は気がつかないのか下を向いて歩いている

あと5メートル。あと4メートル。ああ。僕の伸ばした腕に舞い降りる

ああ。やった。この猫、僕の猫

嬉しくて振り返った。ほかの猫たちは?

ふわふわの猫たちは地面に寝そべる。それを下を向いて歩く人たちが踏む。猫たちは声一つあげないで血を流している

道路に降りた猫は車にひかれていく。何の音もない。ふわふわの車にひかれた猫たちは赤く血を染めて地面に転がる

空からは次から次へとふわふわの猫たちが降りてくる


Re:おかえり

今日の『おかえり』で何で猫の頭に鼻くそつけるの?と聞かれました。別に意味はありません。ふと思いついたのでつけたんです。でも車にひかれた猫になって帰ってくると頭見て笑っていいんだかなんだか分からなくなりますね。あはは。
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