僕を取り囲む私を観察した不定期日記で自分は誰?
38.4
悪寒がして目を覚ます。嫌な汗をかいていた。寝ている体がグラグラしてる。喉が刺すように痛かった。僕は風邪をひいている。些細な音が耳に痛い。頭の奥がズキズキしてる。とにかく体が凍えてる。車にひかれた猫たちが、僕をジッと眺めてる。喉が乾いて死にそうだ。僕に一杯水をくれ。誰もいない部屋に呼びかける。喉が痛いから頭の中で。車にひかれた猫たちは、動かずジッと僕を見る。
毒の眠り
一時間寝ては目を覚ます。シュールな夢が僕を襲う。壁のダリの絵は綺麗だ。僕の見る夢は醜い。
車にひかれた猫たちの呼吸の音が大きくて僕の耳が痛い。食事をあげなきゃ。立つ気にならない。トイレに行きたいけど気持ちが悪過ぎる。遠くでスピーカーで話ている人がいる。10時にチャイムを鳴らした人がいた。電話が鳴る。すべて無視をする。息が荒い。視力が低下している。喉が乾いた。
今日、約束があるのに。それまでに治るといいな。毒の眠りに堕ちていく。
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