「毒ゥ~」
と毒々しく毒僕は毒つぶやくと毒向うを毒見る。毒世界の毒鱗粉で毒侵された毒中で赤く光っているものが落ちていたからだ。毒何だろうと毒思って毒近付いてみるとそれは車にひかれた猫とその流れる血だった。毒月光を浴びても車にひかれた猫は毒汚されずに横たわっていた。
毒僕は毒服についた毒鱗粉を毒はらって車にひかれた猫を毒拾いました。
「毒と苺って毒似ているな。」
と毒思いながら。毒ぶしゃあ(毒僕は毒血を毒吐いた)。
rm -rf *
とディスプレイには表示されている。ここでリターンを押せばすべてのファイルが消せる。ぐひゃひゃひゃひゃ。笑いがこみ上げてきた。
こすっとな、とリターンを押そうとした僕にディスプレイに映る僕がやめろやめろと叫んでいる。ぐひゃひゃひゃひゃ。
リターンに指を乗せてディスプレイに映る僕の恐怖の顔を楽しむ。ぐひゃひゃひゃひゃ。
はぁーーっ、と腕をあげて急降下で人指し指をリターンにつき立てる。ぐひゃひゃひゃひゃ。リータンキーを見ていたのでディスプレイの僕の顔は分からない。泣いているかも。ぐひゃひゃひゃひゃ。
押してないよーん。まだ押してないよーん。ぐひゃひゃひゃひゃ。ディスプレイの僕の顔を見るとぐひゃひゃひゃひゃと笑っていた。ぐひゃひゃひゃひゃ…?
逆転したのか?いつのまに僕はディスプレイの中に入ってしまったのだ?じゃあ、僕は僕だけどさっきまでディスプレイの中に入っていた僕か?とりあえず僕はリターンキーを押すのはやめてログアウトし、家に帰った。
僕が僕か僕かは車にひかれた猫に判別してもらおう。この手に乗せたかっぱえびせんを食べればいつもの僕だ。ほらっ!!1匹の車にひかれた猫が右後ろ足をびっこひきながら近付きカリッ。シャクシャクと食べたので僕は僕だと分かりました。私だという可能性を残しながら。