「うがーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
ゴロゴロゴロッ!!と転がりました。ふー。これで蜘蛛は圧死しただろう。
「う。」
恐る恐るさっきパンティーに入れた車にひかれた猫を取り出しました。あーあ。
ところで勝新。パンツ履いてるか?それと、玉緒っていつもああナン?
鏡で見てました。
うわ!!割れてる。って普通割れてるのか。びっくりさせるなよ。しまいに怒るぞ。そういえば犬や猫って割れてないな。そのまま肛門見えるし。散歩している犬が僕に肛門見せて歩いているもの。車にひかれた猫もだ。なんか卑猥だよ、君。って言われてもねぇ。
自分の姿を一番見ていないのは自分だ。なんて言葉は誰が言ったか。確かにそうだ。死体になった自分を見る。ふーん。こうなっているのね。げー。こんな所にも毛が生えているんだ。ひゃー。ふへー。わー。ほー。
次は中身だ。包丁でザクザクと腹を切る。さっき食べたパンは…。うわ。ドロドロだ。う。さっき糞したのにまだ溜まっているなぁ。頭蓋骨って固いな。脳が見たいんだけどな。うーん。
結局脳は見れませんでした。でも、こうやって赤い僕の死体を見ると車にひかれた猫と何ら変わりがありません。ずーっと見ていると車にひかれた猫に見えてきます。不思議。ただ単に車にひかれていないで猫じゃないだけ。引き出しの中に車にひかれた猫の肉片と一緒に入れておけば数年後区別がつかなくなる。結局そんなもんなんだな。