僕を取り囲む私を観察した不定期日記で自分は誰?


足、痺れた

朝6時。カラスが車にひかれた猫をついばんでいた。

家に帰って時計を眺める。

7時。8時。9時。10時。11時。12時。13時。14時。15時。16時。17時。18時。

よし。12時間たった。さっきの車にひかれた猫はどうなっただろう。

どきどきしながら猫地点へ向かう。

なかった。


毛が風になびいている。暖かそう。でも冷たい。車にひかれた猫。

頑張って進化するぞ

中央分離帯に車にひかれた猫が転がっていた。どっちが頭がお尻か分からない。犬がいたのでお巡りさんかと思って聞いてみた。わんわん言うので困っているんだな、と思った。

車にひかれた猫を取りに行きたいけれど車が無限に走っているから取りに行けない。

手が伸びればいいんだ。キリンだって首を伸ばしたんだ。そのためには進化する必要がある。何千年かかろうともあの猫を拾ってやる。

それには子孫が必要だ。相手はどうしよう。とりあえずさっきの犬のお巡りさんを見てみた。

男だった。


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